カードの強さを分けるコンテキストについて

大前提となる部分です。このコンテキストが合ってない状態で、
あのカードは強いだの、弱いだの言っても、かみ合わないと思っています。
なので、僕はこの辺のコンテキストを合わせた上で、カードの強さについて議論したいと考えています。

勝利する為に必要な勝利点

4人プレイで考えた時、12枚のProvince(属州)を奪いあう展開なのか、
三山切れで、Duchy(公領)をより多く持っていたプレイヤーが勝つのかによって、カードの評価は変わる筈です。
僕が考える時には、勝利に必要な点数を、以下のレンジで捉えています。

  • 15点前後
    • Witch(魔女)やTorturer(拷問人)で、Curse(呪い)を投げ合う等、足の引っ張りあいが酷い展開。勿論、Curse(呪い)を処理するカードはサプライに存在しない為、下手すると勝利点がマイナスのプレイヤーも…。
    • この展開だと、プレイにやたら時間がかかる為、かなりダレます。
  • 25点前後
    • カードの人気が分散し、得点をカウンティングしているプレイヤーが、勝っているタイミングで意図して三山切れを狙う展開。ゲーム脳同士が、カツカツのプレイをしていると、大体このレンジになる筈です。
    • Province(属州)を4人で3枚ずつ分けると21点で、このレンジになります。Duchy(公領)の枚数が勝利の鍵を握りますね。
    • Dominionをギッチリプレイしている集団の中では、ここが標準の展開と言えるかもしれません。
  • 35点前後
    • Province(属州)を普通に奪い合う展開。これが標準的な展開と考えます。
    • 1人か2人が頭一つ抜けており、残りのプレイヤーは取り残される展開です。4人プレイなら、Province(属州)を5枚取れたプレイヤーが33点ですね。それに対して、Duchy(公領)を少し多めに持ってると、36点とかなります。
  • 40点より多い。
    • Gardens(庭園)を買っているプレイヤーがが、Province(属州)やDuchy(公領)を買っているプレイヤーに追いつく展開。この時、デッキの枚数は、40枚を超える筈です。50枚に到達してしまっていれば、Gardens(庭園)を買っているプレイヤーの圧勝になる筈。
    • プレイヤー間のスキル差が大きすぎて、特定のプレイヤーがProvince(属州)を買い占める様な状態でもこのレンジになります。これは特に議論する必要ないですね。

勝利した時、デッキの枚数は何枚なのか?

勝利点を基準にした場合と重複する事も多いのですが、勝利点を買い始めるタイミングを左右するパラメータなので、別立てで考えます。
これは、つまり最終段階で、Victory(勝利点)カードが、デッキの中でどの位の割合を占める事になるか?と言う事でもあります。
僕は、大体以下のレンジで捉えています。

  • 25枚未満
    • Chapel(礼拝堂)を使用する等、圧縮戦略を取ったプレイヤーが全く邪魔されずに勝利する展開。
    • ゲーム終了時、初期デッキの10枚は影も形もありません。
  • 30枚前後
    • 比較的、高速だけども圧縮は効いてない展開です。Treasure(財宝)だけ買ったり、特定のカードを1枚だけ買ったりするプレイヤーが足を引っ張られずに勝つと大体このレンジに収まる筈です。
    • Smithy(鍛冶屋)1枚+Treasure(財宝)だと、平均して、16〜18ターン前後でゲームが終わるので、このレンジになります。
  • 35枚前後
    • 標準的な展開。この枚数があれば、大体どんなコンボデッキでも、1ターンで、カードを引ききる事が可能です。
    • 知識量の差やプレイングの差が明確に出る展開だと思います。Province(属州)が結構残ってるから、まだまだだ、と思ったら、いきなりゲームが終わったりします。
  • 45枚以上
    • 足を引っ張り合い過ぎたり、けん制し合い過ぎたりする等、結構gdgdな展開。
    • この様な展開では、淡々と勝利点をカウンティングしているプレイヤーが勝つ事になります。

何人が買うのか?

購入するプレイヤーの人数によって、カードの強さは変わります。
例えば、Torturer(拷問人)は、一人が購入するより、全員が購入した方が、その強さを発揮します。
Gardens(庭園)は、一人で8枚買えれば、30枚前後の展開でも27点、
40枚前後の展開なら、35点となり、ほぼ勝てる事になります。
という訳で、以下の様な二つのパターンが考えられます。

  • 一人が買い占めるもしくは、二人で分け合う
    • 効果をキチンと発揮する為に、5〜6枚必要なタイプのカードはこちらです。
  • 三人ないし四人が少しずつ買う
    • 2〜3枚買えば、大体その効果をキチンと発揮出来るタイプのカードはこちらです。

プレイ人数

多分、きっと普通は4人プレイを前提に評価しているんだろうなぁ…と思います。
しかしながら、3人プレイと4人プレイで強さが変わるカードがあります。
一番分り易いのは、Council Room(議事堂)自分が得るカードと、
自分以外のプレイヤーが得るカード量のバランスが変わります。
当然の事ながら、他人が得るカード量の少ない3人プレイ時の方が強いと考えます。